はじめに
2歳ごろから始まる「いや!」の嵐
何を言っても「いや!」
なにかやろうよと言っても「いや!」
……本当に、毎日ヘトヘトになりますよね。
でも、イヤイヤ期は心の成長の証なんです。
接し方を少し変えるだけで
子どもの心はぐっと育ちます。
「イヤイヤ!」は、こわくない!それは成長しているサインです
まず知っておいてほしいのは
「いや!」は
わがままでも困った行動でもなく、
イヤイヤは「自分」を確かめようとしているサインだということ。
子どもはこの時期、
「自分はこうしたい!」
「自分にはこういう考えがある!」
という気持ちを育てている最中です。
つまり、「いや!」と言えるのは、心が育っている証拠なんです。
イヤイヤがおさまる!かかわり方のコツ 3選
①まずは親が落ち着きましょう
子どもの感情の爆発に出会うと
親もついイライラしてしまう…ってこと
本当にありますよね。
まずは、深呼吸をしましょう。
MIMAポイント!
私が、そのような場面に出会った時
「お!成長の証”イヤイヤが始まったな~!」と
心の中でいやいや期としてのイヤイヤが始まったことを
自分に知らせ
意識し
心の準備をしていきます。
これから子どもに声を掛けていくその前に
まずは私自身が落ち着いて、自分の状況を客観視し
子どもの本当に叶えたい要求を整理していきます。
子どもの表面の言葉や態度に
自分の感情を持っていかれない
(イライラを引き受けない)ことが大切です。
そのためには、まず何より
自分の心をまずは落ち着かせるようにしましょう!
すぐに反応して「怒る」ことで止めようとすると
いやいや期には逆効果なことが多いです。
また、客観的に状況を見ていく中で
おもちゃを「欲しい!欲しい!と訴え続けているけれど…
目が開いてないから”眠いのかもしれないな”?
あ、あくびもしているな!」とか、
落ち着いて見ていくからこそ
本当の要求や困りが見えてくることが多いものです。
② 子どもの気持ちを受け止めましょう
まずは、「イヤだったね」と、子どもの感情をそのまま受け止めましょう。
泣きが強く、こちらの声が入らない時は
安全な場であればしばらく泣かせてしまっても、大丈夫です。
もし、危険がある場所などでは
抱っこして気持ちを出せる安全な場に移動してもらいましょう。
その場は、理由を簡単に説明し
「ここでは危ないから、ここならいいよ。」と
声をかけてから接するようにしています。
ずっと泣き続けるお子さんでも
声が弱まる瞬間や泣き声の切れ目があるので
そのようなタイミングをみて、声掛けすると効果的です。
MIMAポイント!
つい、子どもの声に負けないよう大きな声で伝えたり
無理にでも、すぐやめさせたくなる気持ち、わかります!
でも、スキなくすぐ説得しようとすると
「私の気持ちわかってくれないんだ!」と
逆効果なことも。
むしろ、感情が更にヒートアップすることもあります。
そうならないよう、なるべく落ち着いて受け止める。それを繰り返しましょう。
③ 小さな選択肢を用意したり、少し先の見通し(スケジュール)をお知らせしましょう
「ごはん食べる?」「イヤ!」となったら
「ごはんにする?それとも、5分だけおもちゃで遊んでからにする?」
など、子どもが選べる小さな選択肢を用意してあげることで
気持ちが切り替わりやすくなります。
しかしながら、そうはよく言われるものの
そううまくいかないのが日常ですよね。
すごく、分かります!
MIMAポイント!
小さなお子さんでも
少し先の見通し(スケジュール)を事前にお知らせするという方法。
「このおもちゃ、面白いね!」なんて一緒に遊びながら
「あ、そうだ!もうちょっとしたらおいし~ご飯ができるんだけど食べる?
黄色くってまあるくって、かわいい~ものが入ってるんだよ~」と
次に待っている給食の予告と、
しかも!ちょっと期待したくなる言い方をすることで
子どもたちは、「なに!なに?」なんて興味を持ってくれます。
もし、お家だったら
「じゃあ、お父さんに内緒で~○○ちゃんにだけ
”黄色くてかわいいもの”
お片付けしたらすぐ教えてあげるね!」と伝えていくことで
イヤイヤする時間よりも、
苦手なお片付けと楽しみをセットにして用意することで
お片付けも楽しくなるなんてことも多いんですよ。
それでも あさまらないときは…
イヤイヤがどうしても収まらないときは、
無理に止めようとせず
まずは安全だけ確保して見守る
これが一番です。
次に、大切にしていることは
②でお伝えしたタイミング=声が弱まる瞬間や泣き声の切れ目をみて
落ち着いたあと
膝に乗せて
ぎゅと抱きしめながら
「イヤだったから、たくさん泣けちゃたんだね。」
「いっぱい泣いて、疲れちゃったね。」
「どうしても、イヤだったんだね。」など労って
「そっか、そっか。」と、ただただ
体や頭を撫でながら、受け止めることでもいいです。
そうしていくと
今までが噓のようにスッと泣き止んだり
私の話に頷いて聞いてくれるお子さんがほとんどです。
気持ちをたくさん出して
気持ちを受け止めてもらった子は
少しずつ、前よりも感情を整理できるようになります。
ずっとは続かない。イヤイヤが終わる時期
- ピークは2歳半~3歳ごろ
- 4歳を過ぎると、言葉で伝える力が育ち、少しずつ落ち着き始める子が多い
- 5歳になると、言葉で伝えられる子が多くなり落ち着いてくる子が多い
とされています。
つまり、必ず「おさまる時期」が来るんです。
イヤイヤが続いたり
そんな毎日を子どもと過ごしていると
疲れ果てて、気持ちに余裕がなくなったり…
まるで長く暗いトンネルにいるように感じるかもしれませんね。
でも、大丈夫!
イヤイヤ期が来たということは
子どもがちゃんと成長してきた証です。
あなたの子育てが順調な証ともいえるでしょう。
おわりに
「イヤ!」と言うたびに、子どもは自分という存在を確かめていたんですね!
一方、私たち大人も、「イヤ!」と言われるたびに、悩んだり
子どもへの接し方を考えたりしながら、心を広げていくことができているんだと思います。
イヤイヤに悩めるあなたは、お子さんにちゃんと向き合っている証拠!
そんな自分自身に、「今日もよく頑張った!」「私、えらい!」って声をかけてあげてくださいね✨